『マスカレード・ホテル』読書レビュー

は行

著者:東野圭吾|おすすめ度:★★★★★

🏨 ホテルで起こる予告殺人——異色のバディが挑む新感覚ミステリー

都内で発生した連続殺人事件。
現場に残された紙片の情報から、次の犯行現場が一流ホテル「コンテルシア東京」であることが判明する。

犯行を阻止すべく、警視庁捜査一課の刑事・新田浩介がホテルに潜入。
フロントオフィスに配置された彼の指導係を務めるのは、接客第一主義の女性ホテルマン・山岸尚美。

犯人確保を最優先する新田と、顧客満足を守り抜こうとする山岸。
目的の違う2人は衝突を繰り返しながらも、ホテルに訪れる“仮面をつけた”お客様たちの対応を通じて、少しずつ絆を深めていく。

🎭 仮面をかぶった客たちと、顔の見えない犯人

ホテルには日常から解き放たれた人々がやってくる。
奇妙な要求、予測不能なトラブル——そのすべてが事件の伏線となり、物語に緊張感を与える。

新田はホテルマンとして成長しながら、顔の見えない探し出そうと足掻く。
果たして、2人は犯行を阻止できるのか。

📌 まとめ

  • ホテル業務×ミステリーという斬新な設定
  • 接客と捜査、価値観の違うバディの掛け合いが魅力
  • 上質なドラマを観ているような読書体験
  • 東野圭吾の幅広い作風を堪能できるシリーズ第1作

ホテルという舞台がもたらす非日常と、殺人事件の緊迫感。
その落差が心地よく、新感覚のミステリーとして非常におすすめです。

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