『黒牢城』

や行

著者:米澤穂信|おすすめ度:★★★★★

🏯 歴史×ミステリーの新感覚小説

舞台は戦国時代、有岡城。信長に反旗を翻した荒木村重が籠城する中、説得の使者として現れた黒田官兵衛は、斬られる覚悟で城に入る。しかし村重は官兵衛を地下牢に閉じ込めるという異例の対応を取る。

そんな中、城内で殺人事件が発生。犯人が分からなければ、籠城中の城は疑心暗鬼に包まれ、崩壊の危機に瀕する。村重は、牢に閉じ込めた官兵衛の知略にすがることになる——。

📖 息つく暇もない歴史ミステリー

歴史小説としても、信長の躍進や村重の謀反という転換点を描いていて十分に魅力的。それに加えて、ミステリーの要素が加わることで物語に躍動感が生まれ、長編にも関わらず一気読み必至。

織田・毛利といった大名たちの動き、籠城する家臣たちの心理、そして繰り返される事件。滅びゆく有岡城の中で、村重が何を考え、どう動いたのか——その人間ドラマが濃密に描かれている。

🧠 官兵衛の知略が光る

牢に閉じ込められながらも、冷静に事件を分析し、推理を重ねる官兵衛の姿は圧巻。歴史上の人物が“探偵役”として描かれる新鮮さも、本作の大きな魅力。

📌 まとめ

  • 歴史の転換点を舞台にした重厚なドラマ
  • ミステリーとしても本格的で緊張感が持続
  • 官兵衛と村重の心理戦が読み応え抜群

歴史好きにも、ミステリー好きにも刺さる一冊。米澤穂信さんの筆力が光る、まさに“歴史ミステリーの傑作”です。

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