著者:松下龍之介
ヒマラヤ山中の氷河湖に眠る大量の白骨遺体。
大学院で遺伝人類学を学ぶ七瀬悠がDNA鑑定をした結果、遺体のDNAと失踪中の義理の妹のDNAが一致する。
二百年前の遺体と妹のDNAがなぜ一致するのか?
失踪してしまった妹の生死は?
DNA鑑定を駆使して謎に迫る悠はやがてある組織の作り出す大きな闇に飲み込まれていく。
物語全体が綺麗に構成されていて無駄な描写がほとんどない。
にもかかわらず提示された謎はきれいに回収されていく心地よさがある。
リズムよく進行していき飽きさせる部分がないので、あっという間に読み終えてしまった。
こんなにも面白のにこの作品がまさかのデビュー作。今後の作品も楽しみ。
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