著者:夕木春央
こんなに強烈などんでん返しがあるのか!
山奥にある地下建築物「方舟」。期せずして一夜を過ごしている中、突然の地震が起こり出入口がふさがれてしまう。
流入する地下水により刻一刻と空間が狭まっていく。脱出するためには一人が犠牲となり出口を開放する必要がある。
そんな追い詰められた状態で殺人事件が起こる。その瞬間全員の頭にうかんだのは「どうせ犠牲になるなら犯人が犠牲になるべき」という考え。
極限状態に追い込まれたときの人間の醜い姿を描きながら繰り広げられる推理劇。
全ての謎が解けた時心を貫く悲鳴が止まらなかった。
二度読み必至の本書。どんでん返しの恐怖を是非体験してほしい。そして共に感想を分かち合いたい。
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