月とアマリリス

著者:町田そのこ

過去に自分の書いた記事により深く人を傷つける過ちを犯し、記者をやめた飯塚みちる。
退職後は地元の北九州市に戻りタウン誌のライターとして働いていた。
そのな折、北九州市内で白骨化死体が見つかる。
元上司で元恋人である宗次郎からの依頼があり、事件を追うことを決める。
過去の過ちと向き合いながら、事件の情報を集めていくみちる。
地元を奔走していくうちに、事件の全貌と自分の過去が重なっていく。
物語の内容そのものも面白かったが、根底に流れているテーマが自分自身にも突き刺さった。
生きていく以上人を傷つけずにはいられない。それでも、勇気をだして自分のできることを探して実行していく。
本書からそんなことを感じ取ることができました。
色々なステージで懸命に働いている様々な人に勇気を与える一冊だと思います。

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