著者:羽田圭介|おすすめ度:★★★★☆
投資で分身を作ることを目指す女性の物語
🧍♀️ 投資と自己分身の物語
外資系食品メーカーに事務職として勤める主人公・華美。
年収約260万円ながら、日々倹約生活を送り、浮いたお金を株式投資につぎ込む毎日。
年利5%を想定し、年間投資利益250万円を得て「自分の分身」を生み出すための投資目標は5000万円。
現在は1500万円。まるで長期投資の教科書に倣うような生活を送る華美の姿が描かれる。
🔁 我が身を仰ぎ見るような強烈な既視感
長期投資に耐えきれず、短期トレードにも手を出してしまう華美。
毎晩米国株が開く時間に板に張り付き、節約した額を長期で投資した際の利益を夜な夜な計算してしまう。
20年後、30年後の投資結果に対する不安。
投資を続けている者なら誰もが感じたことのある不安や葛藤を、華美を通して追体験させられる。
💰 消費か投資か、永遠のテーマ
現在の消費か未来への投資か。
お金を扱う際の答えの出ない永遠のテーマが、物語の随所に散りばめられている。
友人の結婚式に参加する際にかかる費用を計算してしまう。
それは未来への投資か、それとも株式運用に回すべきか。
そんな葛藤場面が胸に刺さる。
🪞 読後感と余韻
自分事として物語を読み終えた後の読後感は何とも言えない。
読む人によって感想が千変万化し、その後の投資行動に影響を与えること間違いなし。
迷える心に一石を投じてくれる良書です。

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