📘『君が手にするはずだった黄金について』

あ行

著者:小川哲|おすすめ度:★★★★☆

物語を通して著者の哲学的思考に触れる

✍️ 概要

著者自身が主人公となった連作短編小説。
表題作を含む5作品で構成されている。

🧠 表題作「君が手にするはずだった黄金について」あらすじ

主人公小川とは価値観が違う高校の同級生・片桐。
「他人に口を出されることが好きではない」小川。

「とにかく他人に口を出すのが好きな」片桐。

そんな対極の価値観にいる片桐に、偶然にもなつかれてしまった小川。
高校時代に仲が良かったけど、卒業してから疎遠になったちょっとイタい友人片桐。

そんな片桐が、たくさんの人からお金を預かり運用する投資家インフルエンサー「ギリギリ先生」として活動していた。
八十億を毎月2パーセントの利回りで運用しているとうたい、毎日羽振りのよい生活を投稿する片桐。

しかし、それは実態のない典型的なポンジスキームを使用した詐欺だった。
片桐はどうして破滅への道が決定づけられたポンジスキームに手を出してしまったのか。
片桐への理解を示そうとする小川の気持ちが吐露されている。

🪞 その他の作品と全体の印象

この他にも、小川の身の回りに起こる日常の出来事を、小川のフィルターを通して見通している。物語全体に著者の哲学的思考が散りばめられており、頭の良い人が日々何を考えて生活をしているかを感じることができる。

🧩 読後に残る問い

「自分とはいったいなんなのか」
「どのように表すことができるのか」

そんなことを考えるのにぴったりな一冊。
皆さんも物語を通して、小川哲学に染まってみてください。



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