📱『スマホ時代の哲学』

哲学

著者:谷川嘉浩|おすすめ度:★★★★★

現代の哲学者が語る哲学の案内書

🧭 哲学の道の歩き方

職業哲学者である谷川嘉浩さんが、哲学の道の歩き方を誰にでも理解できる形で提示してくれている良書。
私にとってとても分かりやすかったのは「哲学のありよう」の説明である。

本書では、哲学のありようを病院に例えて表現している。
前を向いて迷いなく進み続けている健康的な人にとっては哲学というものは不要である。
しかし、歩いている道に迷いが生まれ不健康になった人には哲学というものがとても効果を発揮する。

しかも2500年続くベストセラーであるので、処方箋の種類も豊富。
外科、内科、小児科のようにより取り見取りである。

どうりで若い時には見向きもしなかったのに、年を経て経験値が増えていく毎に心に刺さるようになるのである。

📲 スマホ時代の哲学

スマホ全盛の現在。常時接続が当たり前の世の中にあって、個々人が孤立を確保し、孤独に自分との対話を進めることは難しい時代となっている。

ここでいう孤立や孤独は、一般的にいうネガティブな響きというよりは、自分の考えを深めるために必要な時間を指している。
本書では、全体を通して「孤独との向き合い方」を哲学を通して考えていく形をとっている。

現代風の孤独との向き合い方を考察し、スマホと共生する道を指し示している。

🎬 哲学とポップカルチャーの融合

本書がいわゆる哲学書と一線を画するのは、たくさんの哲学者の言葉を引用しながらも、
『エヴァンゲリオン』や『ドライブ・マイ・カー』などのアニメや映画を使って具体的な例に落とし込んでいる点である。

それゆえに説教臭くなく、我が身にふりかかる悩みとして共感できる内容になっている。

🚪 哲学への入り口として

本書を足掛かりにして、哲学の世界に足を踏み入れてみるのはいかがでしょうか?
スマホ時代にこそ必要な「考える時間」と「孤独との向き合い方」を、哲学という処方箋で見つめ直す一冊です。

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