著者:朝倉秋成
おすすめ度:★★★☆☆
SNSが無実の人間を追い詰める。
大手ハウスメーカーに勤める山縣泰介。自分を装うツイッターアカウントが殺人事件をツイート。それを大学生が拡散したことにより、会社や実名を曝され殺人犯として追われる身となる。
自分は無実だと主張する間もなくあっという間に犯人に仕立て上げられ、警察・暴走するyoutuber・SNSを真に受ける人々から逃げることに。
さすがにそこまでみんなあほではないやろというつっこみを入れたくはなるが、SNSを使う人々の無責任さや悪意が分かりやすく描かれているので、没入感があり、軽快に読むことができる。
人間描写が物足りなかったために、おすすめ度が若干低くなっている。とはいえ、ストーリー展開やトリックは読みごたえがあり、SNSに対する問題提起にもなっているので、その辺は人により評価が異なるのではないかと感じる。
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