著者:山口周
おすすめ度:★★★☆☆
山口さんの「人生の経営戦略」でリベラルアーツを学ぶことの大切さが書かれていたが、そもそもリベラルアーツが何かが分からなかったので、こちらの本を購入。
自由になるための技術「リベラルアーツ」の意味を哲学、歴史、宗教、美術などの各分野の専門家と山口さんが対話することにより解き明かしていく形で本書は作られている。
対話形式の本は着地点が見えずらく煙に巻かれる本が多いが、山口さん自身が明確な意図をもって各専門家と対話をしてくれているので、非常に分かりやすい内容となっている。
うつろいやすく非常に不安定な時代となっている昨今。固定観念やこれまでの慣習から課題を浮き彫りにし、解決してく。そのための、基礎的な知識として必要なものが「リベラルアーツ」ということなのだろうなと本書を読んで自分なりに解釈した。
リベラルアーツの答えを与えてくれるというよりはリベラルアーツとは何ぞや?という問題提起をしてくれている内容になっているので、読んだ人によって見解が異なるかと思います。
答えらしい答えがないのがこの本の良さでもあり悪さでもあると感じたので、星は3つであるが、リベラルアーツに興味を持った人には是非読んでもらいたい。そして皆さんが読んだ感想を教えていただけますとありがたいです。
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