読解力は最強の知性である

著者:山口拓郎
おすすめ度:★★★☆☆

 出版社で編集者・記者を務めた筆者が、読解力をテーマに読解力を高める方法を体系的に一冊の本にしてくれている。
 著者によると読解力は表層読解・深層読解・本質読解に分かれており、表層読解と深層読解を駆使して本質読解にたどり着くとのこと。
 読解力を高めるためには語彙が必要になり、語彙を増やすためには読書をするなどして言葉に触れる機会を増やして、そこで獲得した語彙をアウトプットすることにより、己の血肉としていく。語彙が増えると新たに触れた文章に対してもより立体的に本質を理解することができる。
 今やっているたくさん読んでたくさん発信することが読解力を高める唯一の道であるとこがわかり、やっていることに対して自信が持てた。
 接続詞に着目するなどといった細かい読み方の技術なども書いてあり、国語の教科書を読むような感覚。感情的ではなく論理的に文章を読み解きたいと思っている人にはお薦めの一冊。小説を感覚的に楽しんで読みたいという人には合わないかなとも思う。

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