イクサガミ 人

あ行

著者:今村翔吾
おすすめ度:★★★★★

 東海道を舞台に繰り広げられる熾烈なバトルロイヤル「蟲毒(こどく)」。
その中で、貫地谷無骨の猛攻をしのいだ愁二郎が、東京を目指して突き進む姿を描く本作は、まさに“修羅の道”。

戦いに次ぐ戦いの果てに、参加者はついに残り23人。
弱者は容赦なく淘汰され、生き残るのはまさに強者(つわもの)ばかり
その中には、清国や英国といった異国の戦士たちの姿もあり、戦いのスケールはさらに広がっていく。

立ちはだかるのは、再び現れる貫地谷無骨、そして狂気をまとった幻刀斎。
彼らの執拗な襲撃により、物語はますます苛烈さを増していく。

一方で、兄弟妹との再会をきっかけに、京八流の奥義や幻刀斎にまつわる秘密も徐々に明らかに。
さらには「蟲毒」の裏でうごめく、黒幕たちの存在とその思惑も輪郭を帯びてくる。

複数の陣営、それぞれの正義と欲望が交錯する中、
双葉と愁二郎は「家族を守る」という想いを胸に、信念を貫きながら東京を目指す。

東京にたどり着いた先に待つのは、果たして戦いの終焉なのか──
それとも、さらなる闘争のはじまりなのか。

壮絶な展開と熱い信念がぶつかり合う本作。
物語は、いよいよクライマックスへと突入します。最終巻『神』の発売も待ち遠しい!

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