『不完全主義』読書レビュー

教養

著者:オリバー・バークマン|おすすめ度:★★★★★

🛶 完璧を追い求める人生に、そっとブレーキをかける一冊

本が好きで、答えを求めてハウツー本を読み漁ってきた人へ——
本書は、そんな「常に頑張り続ける自分」に疲れた人にこそ読んでほしい一冊です。

「やるべきこと」をこなし続けた先に待っているのは、終わりなき努力。
人生はそもそも制御不可能で、安全圏など存在しない。
本書はまず、人間の有限性に目を向けることを提案します。

🌊 スーパーヨットではなく、カヤックで人生を漕ぐ

完璧な航路を進むスーパーヨットを手放し、頼りないカヤックで人生を下っていく。
不確定な状況に身を置くからこそ、今この瞬間に集中できる。
本書は、「不完全さを受け入れる覚悟」こそが、人生を楽しむ鍵だと教えてくれます。

それは諦めではなく、自分以外の要因で揺れ動く人生を受け入れる力
その覚悟が、神経をすり減らすことなく、のびやかに生きる余白を生み出します。

🧠 心理学的にも納得のアプローチ

これらと共鳴する内容が、読者の心に深く届きます。

📌 まとめ

  • 完璧主義に疲れた人にこそ読んでほしい
  • 有限性を受け入れ、覚悟を持って生きる
  • 心理学的にも納得感のある構成
  • 力を抜いて、自分の人生を楽しむヒントが詰まった一冊

「いつか安寧な世界がある」と信じて努力してきた自分。
でもその考え方こそが、自分を苦しめていた——
そんな気づきを与えてくれる本です。

完全な世界から抜け出し、“今ここ”を生きる勇気をくれる『不完全主義』。
ぜひ多くの人に手に取ってほしい一冊です。

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