著者:我孫子武丸|おすすめ度:★★★☆☆
殺人現場から始まる異常心理ミステリー
物語は、連続殺人鬼・蒲生稔が現場で逮捕される衝撃的な場面から始まります。
そこから時間は巻き戻り、稔の過去、家族、被害者たち、そして事件を追う元警部の視点を通して、
「なぜ彼は殺人に至ったのか?」という深い問いが読者に突きつけられます。
🧠 心の闇と叙述トリックの罠
- 殺人に至るまでの心理描写が克明で、稔の内面に迫る構成
- 物語全体に漂う“違和感”が、読者をページから離れさせない
- 最後の最後まで真相が見えず、叙述トリックの大定番として語られる理由がよく分かります
- 読後、「騙された…!」という感覚が心地よく残る一冊
⚠️ 閲覧注意:読む前に知っておきたいこと
本書には、殺人描写や性的描写が詳細に描かれており、生理的に受け付けない方には不向きです。
しかし、そういった描写に抵抗がない方にとっては、心理ミステリーとしての完成度が非常に高く、読み応え抜群です。

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