🕵️‍♀️『ヨルガオ殺人事件』

アンソニー・ホロヴィッツ

著者:アンソニー・ホロヴィッツ|おすすめ度:★★★★☆

作中作ミステリー「カササギ殺人事件」続編、第2弾!

🌿 クレタ島から始まる新たな謎

「カササギ殺人事件」を解決後、出版社を辞めてクレタ島へ渡ったスーザン・ライランド。
恋人アンドレアスとホテルを経営するも、出版業界への未練を抱える日々。

そんな彼女のもとに、同じくホテルを営むトレハーン夫妻が現れる。
8年前、夫妻のホテルで娘セシリーの結婚式と同日に殺人事件が発生。犯人は逮捕され、事件は解決したかに見えた。

しかし、後日宿泊客アランが書いた小説『愚行の代償』を読んだセシリーが失踪。
夫妻はその小説に隠されたメッセージが鍵だと考え、アランの元担当編集者だったスーザンに捜索を依頼する。

📖 1冊で2度楽しめる構造

本作は、現実世界と作中作『愚行の代償』の世界を行き来しながら犯人を追う構造。
『愚行の代償』単体でも読み応えのあるミステリーだが、そこに巧みに潜むアランの“悪意あるメッセージ”が現実の謎とリンクしていく。

まさに「1冊で2度おいしい」構成。
現実と虚構が交錯し、謎が一つに繋がる瞬間には思わず唸ってしまう技巧の高さ。
ホロヴィッツの構成力が光る一冊。

⚠️ 閲覧注意:人間臭さに耐えられるか

登場人物たちは皆、自分本位で動く。
その人間臭さが小説としての深みを生む一方で、読者によっては不快に感じる可能性も。

キャラクターの心理描写に寄り添えるなら、間違いなくおすすめの一冊。
ホロヴィッツの技巧と構成力を存分に味わえる作品です。

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