著者:中山七里|おすすめ度:★★★☆☆
🖋️ 探偵は刑事であり作家。しかも性格は最低
中山七里さんが描く“毒島真理”は、作家であり刑事技能指導員という謎の肩書を持つ男。性格は最低、口は悪い、でも推理は冴え渡る。そんな毒島と新人刑事・高千穂がタッグを組み、編集者殺害事件を皮切りに、全五編の短編で様々な事件に挑む。
🧠 犯人を暴く毒舌の快感
毒島の推理は鋭く、犯人の心理を突き崩す“口撃”が最大の見どころ。罪を正当化しようとする犯人に対して、容赦なく言葉の刃を突き立てる姿は、読者に爽快感すら与えてくれる。
「性格最低」と言われながらも、犯人の甘さを見抜き、容赦なく裁く姿には、「一周回って優しいのでは?」感じてしまう不思議な魅力がある。
🎭 中山ワールドの幅広さに驚嘆
犬養隼人、岬洋介、御子柴礼二——中山作品の主人公たちは皆、強烈な個性を持つが、毒島もその例外ではない。シリーズごとにまったく異なる世界観を描き分ける中山さんの筆力には、毎度「何人いるの?」と驚かされる。
📘 中山作品未読の方におすすめの短編集
全体的にコミカルな語り口で、短編集ということもあり、中山作品未読の方にも入りやすい構成。毒島の毒舌に笑いながら、しっかりとしたミステリーの醍醐味も味わえる一冊。
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