著者:中山七里|おすすめ度:★★★☆☆
🧠 毒島シリーズ第2弾、長編で“毒”が炸裂
短編構成だった第1作から一転、本作は1つの大きな物語として展開。
長編になったことで、毒島の「毒」がより濃密に描かれ、彼の冷徹な論理が物語の隅々まで浸透している。
👮 バディは公安一課・淡海奨務
今回の相棒は公安一課所属の淡海奨務。
2人が追うのは、実態の見えない左翼系過激派団体・急進革マル派。
日常に潜むその影響を、一つひとつの事件を通して暴いていく。
毒島は、感情を排し、論理のみで真実を追う。
その姿は、敵にも味方にも“毒”となり、周囲を翻弄する。
🧪 毒島の“毒”が真実を炙り出す
人間味を感じさせない毒島の行動は、まさに薬にも毒にもなる。
彼の毒に触れた者たちが吐き出す真実は、読者の倫理観すら揺さぶる。
第1作では描き切れなかった毒島のキャラクターが、本作では存分に発揮されており、シリーズファンにはたまらない一冊。
📌 まとめ
- 長編化で毒島の魅力がさらに深化
- 社会の闇に切り込む公安×ミステリー
- 感情を排した論理が導く“毒”の真実
第1作『作家刑事毒島』を読んだ方には必読。
未読の方は、ぜひシリーズの入り口から毒島の“毒”に触れてみてください。
中山七里ワールドの濃密な空気を、ぜひ味わってみてください。

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