著者:ホリー・ジャクソン
おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★☆☆
「この中に、“嘘つき”がいる——」
命を守るために“秘密”を暴けと言われたら、あなたはどうしますか?
『夜明けまでに誰かが』あらすじ|狭いRV(キャンピングカー)内で起こる心理戦
RV(キャンピングカー)で旅に出た6人組グループ。
しかし突如、外部と遮断され、謎の狙撃者により車内に閉じ込められる。
脱出条件はただ一つ——
「誰かが抱える秘密」を暴くこと。
秘密を持っているのは誰なのか。
夜明けまで残された時間は8時間。
疑心暗鬼が渦巻く中、生き残りをかけた心理戦が行われる。
『夜明けまでに誰かが』感想|誰もが抱える秘密。狙撃者の満足する情報はどれなのか。
スナイパーライフルの狙撃により、RV内に閉じ込められた若者6人。
狙撃者が明確な目的を明かさないことにより疑心暗鬼になりパニックが増していく。
誰しもが秘密を抱える中、
「誰の秘密が相手に欲するものなのか」
を探りながらお互いがすべてを共有できないところがもどかしくも本書の見どころ。
話のすべてがRV内でのみ完結し、読み手も空間に吸い込まれていく。
登場人物のなりふり構わぬ行動に胸糞悪くなる場面もある。
正直、「ここまでやるか」と思わず顔をしかめた。
しかし、それすらも真実を覆い隠すための作者の罠。
読者の視点すら揺さぶってくる構成が見事。
ばらばらに思える情報が一つの筋となり見えてくる真実。
明け方までの8時間。
緊張の糸が切れることなく紡がれる物語に引き込まれ思わず一気読み。
『夜明けまでに誰かが』まとめ
閉じ込まれたRV(キャンピングカー)内で行われる心理戦。
秘密の暴露を迫られたときあなたならどうする?
本書の見どころは3つ
・閉鎖空間での極限心理戦
・“秘密”という曖昧な条件の怖さ
・夜明けまでの緊張感の持続
閉鎖空間×心理戦が好きなら間違いなくハマる一冊。
「秘密」をテーマにした物語の中でも、
ここまで読者の心を揺さぶる作品はそう多くありません。
一気読みしたい人におすすめです。

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