著者:中山七里
弁護士御子柴礼二シリーズ3作目。
少年時代の凶悪犯罪が知れ渡り依頼が激減した御子柴のもとに飛び込んできた殺人事件。容疑者は、少年院時代の恩師であり、父がわりであった稲見であった。御子柴は恩師の力となるために稲見の弁護を力づくでもぎ取る。
恩師の弁護に奔走する本シリーズは御子柴の人間臭さが全面に出ており、シリーズを通して御子柴自身が成長してる様子が感じられた。
事件の全貌が見えた瞬間にタイトルの意味を理解するとともに罪との向き合い方も考えさせられる。
シリーズ1,2作目を読んでいる人には必読の一冊。
この後のシリーズの御子柴の変化も楽しみ。
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