2025年上半期おすすめ本

2025年上半期に私あかはなが読んだ本の中でのおすすめ本をご紹介させていただきます。
なんかいい本ないかな?と探されている方のご参考になれば幸いです。

1位 塞翁の楯
2位 爆弾
3位 同志少女よ敵を撃て
4位 方舟
5位 地雷グリコ
番外編 七つの習慣

1位 塞翁の楯(著者:今村翔吾)

 戦国時代を舞台に合戦の楯である石垣を作る職人穴太衆と矛である鉄砲作り職人国友衆との熱い戦いを描く歴史大作。戦国時代の攻防が城を中心に描かれており、城好きの私としては垂涎の内容であった。面白い着眼点と今村さんの知識と筆力が相まって城好きでない方も夢中になって読み進めてしまうこと間違いなし。描写が丁寧なので、歴史小説挑戦の方にもおすすめの一冊です。

2位 爆弾(呉勝浩)

 傷害事件で捕まり取り調べをうけるスズキタゴサクを名乗る男。取り調べの最中に東京で爆弾事件が発生。スズキタゴサクが爆弾の爆発を予知したことから、ただの傷害事件から爆弾魔への尋問場所へと取調室が一変する。スズキタゴサクと警察との心理戦が本書の見どころ。狭い取調室のやりとりだけでこんなにも疾走感を感じるものなのかと呉さんの描写の巧みさに翻弄された。なによりもスズキタゴサクのキャラクターが秀逸。恐怖を感じるのに読む手を止められないこと間違いなし。

3位 同志少女よ敵を撃て(逢坂冬馬)

 舞台は1942年の独ソ戦。とある小さな村がドイツ兵に襲撃される。村唯一の生き残りとなった少女セラフィマがソ連兵のスナイパーとなり、母を殺したドイツ兵への復讐を誓う。女性兵の目を通して語られる戦争の悲惨さは生々しく人の尊厳や生き方について考えさせられる内容。逢坂さんの平和へのメッセージを感じることもでき、ロシアとウクライナの戦争が未だに終結されない現状を改めて考えさせられる一冊。

4位 方舟(夕木春央)

 4位ではあるが、読み終わった後の衝撃はこの本が1位。まさに大どんでん返し。
 山奥にある謎の地下建築物。山に不用意に侵入してしまったがために、この地下施設で一夜を過ごすことに。不安な中一夜を過ごしている最中に地震が発生。地下施設に閉じ込められてしまう。しかも地下から流入する地下水により空間が刻一刻と狭まる状況。9人が助かるためには誰か一人が犠牲となり出口を開放する必要がある。誰が犠牲となるのか?牽制をしている最中殺人事件が発生。これによりみんなの思惑が「殺人犯を見つけ出しその人物に犠牲になってもらう」ことで一致する。殺人犯を見つけるために各々が推理をめぐらすのであるが、、、。
 どういったオチになっていくのかを考えながら読み進めたがまさに作者の手の内で踊りに踊らされてしまった。全ての内容が最後のオチに集約されている。どんでん返されたい願望のある方には俄然おすすめの本です。

5位 地雷グリコ(青崎有吾)

 勝負ごとにめっぽう強い射守矢真兎(いもりや・まと)が主人公。高校を舞台に昔ながらの遊び(グリコ、坊主めくりなど)をもとにしたゲームで戦っていく。ノリは漫画のカイジやライヤーライヤーと共通するが、それが小説で絵を使うことなく文字で語られていることが新鮮。おのずと漫画とは描写や視点が変わりそれが頭脳戦に深みを持たせている。ラノベのような軽い文体なので、読みやすい。殺人事件が起こることがないので、ミステリが読みたいが殺人の描写はちょっと、、、という方にはおすすめの一冊。

番外編 七つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)

 1位から5位まではすべて小説でしたが、こちらは番外編。
 仕事に迷うたびに自己啓発本を読んでは迷子になってきた私ですが、ついに方向を指し示す本に出会うことができた。それが本書「七つの習慣」。この本に書かれているのは原理原則であり、ハウツーについては書かれていない。それゆえ7つの習慣すべてが柔軟で、家庭や仕事、友人関係などあらゆる場面に適用することができる。仕事で迷ったときの羅針盤となる内容なので、社会人一年目全員にプレゼントしたい本。是非とも本書を読んで今後のヒントとしていただけたらと思います。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました