著者:吉森保
おすすめ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★
不老長寿はもう夢ではない。でも“今やるべきこと”は驚くほど地味だった。
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』内容|加速する生命科学
老化は誰にでも避けがたく、老いて死ぬのが運命だと考えられてきた。
しかし、Amazonのジェフ・ベゾスや、OpenAIのサム・アルトマンなどが老化に抗う薬の開発に数百億規模の費用を投資するなど、生命科学に関する研究には多額の費用が投じられている。研究成果も目覚ましく、不老長寿が夢ではなくなっている。
本書は細胞生物学の専門家である著者が生命科学のそれぞれのジャンルの第一線で活躍している研究者たちの話を聞き、それを分かりやすくまとめたものとなっている。
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』感想|最新研究から読み解く長寿の秘訣
・炎症
・オートファージ
・DNA
・免疫
・皮膚
など様々な分野の研究成果が分かりやすく書かれているので、それぞれの研究結果から不老長寿までの距離感が良く分かる構成になっている。
学術的におもしろくはあるものの結局庶民にまでその恩恵が届いてくるのはまだまだ先だなと感じてしまった。
最新の研究成果をもって分かることは、
タバコは吸わない、
酒は飲みすぎない、
食べ過ぎない、
紫外線は浴びすぎない、
適度に運動する、
十分に眠る。
というごくごく当たり前のこと。
結局これが最短ルート。
最新の研究成果から導き出されるだけ説得力もあり、富める者もそうでないものも平等に努力することができるので、逆にやる気が湧く内容だった。
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』まとめ
生命科学の最前線が良く分かる本。
老化に関する研究は思っていたよりも進んでおり、書名通り意外に近いうちに老いなくなる大きな発見がなされる日も遠くない。しかし、一般人までその成果が普及するまでには時間がかかりそう。
とりいそぎできることは、睡眠・運動・食べ過ぎない・飲みすぎない・タバコはしない・紫外線は浴びすぎないなどのあたりまえのこと。
学術的にも面白いので、どんな研究がされているのか興味がある人にもおすすめの一冊。
最先端の生命科学を知りつつ、今やるべきことも見えてくる一冊。
未来に期待しつつ、“あたりまえ”を積み重ねたくなる内容だった。

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