著者:ダン・ブラウン
おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆
『オリジン』あらすじ
元教え子のカーシュに呼び出されスペインを訪れたラングドン。
先端テクノロジーの第一人者であるカーシュが人々をスペインのグッゲンハイム美術館に集めて、一大発表を行おうとしている。
テーマは「人類はどこから来て、そしてどこへ行くのか」。
宗教問題へと発展しかねない、この壮大なテーマの発表の瞬間、”宰輔”の使命を受け、会場へと忍び込んだ男が大衆の面前でカーシュを撃ち殺してしまう。
姿を現さない宰輔とはいったい何者なのか?
なぜカーシュは殺されたのか?
会場に来ていたラングドンはカーシュ殺害の罪とグッゲンハイム美術館・館長にして次代スペイン国王王妃のアンブラ・ビダルの誘拐の罪をきせられる。
姿の見えない敵からビダルと共に逃げるラングドン。
カーシュの発明した人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る。
『オリジン』感想
ロバート・ラングドンシリーズ第5弾。
今回のテーマは「われわれはどこから来て、どこへ行くのか」
宗教の答えは明確で「神により生み出され、神の御許に還る 」。
そんな宗教の根幹を揺るがしかねない謎に決着をつけたと語るカーシュ。
彼が見つけた答えを知るためにラングドンがスペインを駆け巡る。
例のごとく女性と逃亡を図る中で、本作では、カーシュの生み出した人工知能ウィンストンが味方となってサポートをする。
この人工知能の働きがこれまでのシリーズとの大きな違いを生み出している。
知識人のダン・ブラウンが表現する最新技術とスペインの歴史が知識欲を満たしてくれるのはこのシリーズならでは。
スペインの歴史や美しい建築・風景が描かれ、思わず現地を訪れたくなる。
なかなか姿を現わさない黒幕の宰輔とその指令を受けて追いかけてくる元スペイン海軍海兵隊員・アビラ。
アビラの追撃をかわしながら謎に迫るハラハラ感でページをめくる手は止まらない。
肝心の謎である「われわれはどこから来て、どこへ行くのか」も物語に重厚感をもたらしている。
・カーシュの導き出した答え
・黒幕・宰輔の正体と目的
それらの謎が解けた時、未来への希望と不安が同時にやってくる。
これだけの真相を小説という物語に秘めたダン・ブラウンのアイデアに圧倒される。
AIが急速に進化する現代だからこそ、『オリジン』が描く未来は決して他人事ではない。エンターテインメントとして楽しみながら、人類の未来について考えさせられる傑作だった。
『オリジン』まとめ
『オリジン』はロバート・ラングドンシリーズ第5弾。
刺激的なミステリーと膨大な情報量でスリルと知識を与えてくれるラングドンシリーズ。
これまでのシリーズを読んでいる人なら手に取る価値がある。
シリーズを読んでいなくても本作単体で十分楽しめる内容となっている。
スペインの歴史と最新のテクノロジーを背景にした本作は、ミステリー好きならぜひ読んでほしい作品です。
シリーズ第6弾「シークレット・オブ・シークレッツ」のレビューはこちら

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