著者:今村翔吾
おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★★
『イクサガミ 無』|あらすじ
デスゲーム蟲毒からさかのぼること1年前。
戊辰戦争で父親と兄を亡くした高瀬宗太は東京警視隊の警察官として働いていた。
東京で地域警護の任務を全うしていた宗太であったが、西郷隆盛を旗頭とした西南戦争が勃発する。
警視局長・川路利良の思惑により、西郷隆盛を討伐するための精鋭25名からなる「遊撃警視隊」の一員に選ばれる。
期せずして父と兄の敵である薩摩軍と相対することとなった宗太。
初めての戦闘を前に困惑する宗太の前に現れたのは、最凶の男・貫地谷無骨。
激化する戦闘の中で死線を共にする宗太と無骨。
西南戦争を舞台に貫地谷無骨が暴れ回る。
『イクサガミ 無』|感想
「宗太……やはり止まれねえな」と本編で突然無骨から出たセリフ。
本作はその高瀬宗太が主人公。
東京警視隊の警察官として敵である薩摩軍と相対する宗太。
戦いが状態化した幕末の動乱期。
父と兄を殺し、故郷を焼いた敵を前に宗太の心がどのように反応するのか。
またそんな中戦いを求めて西南戦争に乱入する貫地谷無骨。
相容れぬ心情を持つ宗太と無骨は死線を超えるたびに近づいていく。
狂ったように強者を求める無骨。
宗太との邂逅によりその理由の一端を垣間見ることができる。
本編同様疾走感があり、面白い。
川路利良・桐野利秋・安藤神兵衛など本編で登場するキャラクターも多数出演しており、物語を深く楽しめる。
魅力的なキャラクターだらけなので、そのほかのキャラクターのサイドストーリーも是非読んでみたい。
『イクサガミ 無』|まとめ
「イクサガミ」シリーズスピンオフ。
貫地谷無骨サイドストーリー。
最凶の男が戦う理由とは。
本作を読んだのなら読んで損なし。
本作を読んでからもう一度本編に戻って読み返すと見え方が変わります。
スピンオフというより、『イクサガミ』の世界をさらに深く楽しむための一冊。
読んだら無骨のファンになること間違いなし。

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