【2026年上半期】おすすめ小説7選|あかはなの読書レビュー

おすすめ本

皆さん最近良い本と出会えていますか?

最近本屋の数も少なくなり、本との運命的な出会いが少なくなっているのではないでしょうか?

「次に読む一冊が決まらない」

「せっかく買うなら面白い本を選びたい」

そんな方へ向けて、2026年上半期に読んだ作品の中から、本当におすすめできる7冊を厳選しました。

微力ながら皆さんの本選びの力になれたらと思っています。

ジャンルを問わずさまざまな作品を読んでいますので、、

<ミステリー><歴史><アクション><ヒューマンドラマ><医療><お仕事><直木賞受賞作>

などなどたくさんのジャンルから選んでいますので、気になる一冊が見つかるかもしれません。 

気軽に読んでいただき、本選びの参考になれば幸いです。

1.ババヤガの夜(王谷晶)

バイオレンスアクション×ミステリー度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

けんかが得意で、暴力を趣味とする新道依子。

その腕を暴力団に見込まれて、会長が溺愛する一人娘・尚子の運転手兼護衛となる。

外の世界を知らず、父の支配下で生きる尚子。

強さだけを頼りに生きてきた依子。

交わるはずのなかった二人が出会い、二人の運命が急激に動き出す。

  

目まぐるしく変わっていく展開にスリリングなアクションに惹かれて読み始めた本作。

読み終わって気づかされるのは緻密に作り込まれたストーリー。

この小説はただのバイオレンスアクションではありません。

読めば必ずあっと驚かされること間違いなし。

世界最高峰のミステリー文学賞、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門 受賞も納得の作品。

刺激的な小説をお求めの方には特におすすめの一冊。

▶ 『ババヤガの夜』のレビューはこちら

2.シークレット・オブ・シークレッツ(ダン・ブラウン)

謎のスケールの大きさ:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるラングドンシリーズ第6作 。

AIや感染症など、これまでも時代を先読みするテーマを描いてきたダン・ブラウン。

今回描くのは、人類最大の謎「意識」。

宗教象徴学者ラングドンは、純粋知性学者キャサリン・ソロモンの講演を聞くためプラハへ。

キャサリンは「意識」に関する常識を覆す事実を突き止め、その原稿を出版社へ送るが、何者かによりデータが消去され、彼女自身も姿を消す。

謎の組織に追われながら、キャサリンを救うべくその行方を追う。

毎度国家を揺るがす事件に巻き込まれる宗教象徴学者ラングドン。

今回もしっかり陰謀に巻き込まれます。

本作の舞台はプラハ。

暗躍する組織の追撃を逃れながらプラハを駆け巡り、秘密に迫る。

スリリングな展開だけでなく、美しいプラハの景色を歴史と共に体感することができる。

ダン・ブラウンさんの知識の深さには脱帽です。

ミステリーに没頭しながら知的好奇心が満たされるのはこのシリーズならでは。

エンタメ小説なのに読めばすっかり知識人になってしまえる。

シリーズ既読の方にはもちろん未読の方にも楽しんでもらえる一冊。

読めば他の作品も読みたくなってしまう面白さ。全6作ありますので、お時間の許す限り楽しめます。

▶ 『シークレット・オブ・シークレッツ』のレビューはこちら

3.熟柿(佐藤正午)

罪と向き合う小説度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

妊娠中にひき逃げの罪で服役を余儀なくされたかおり。

服役中に出産し、離婚。

罪と向き合いながら仕事と住む場所を変えていくかおり。

どこに行っても罪が追いかけ、生活を邪魔してくる。

罪と向き合う女性の17年の物語。

ひき逃げという罪を犯してしまったがために苦しい運命に立たされるかおり。

その重い罪を償いながら生きる苦しさを描いたあまりに重い物語。

罪を犯した人の歩む道のりはこんなにもしんどいのかと思い知らされる。

苦しい内容なのに読み進めてしまうのは、しんどい中にもかおりを支える人々の存在があるから。

しんどい人生の中にも光をあたえる人物描写にリアリティを感じる。

闇をしっかりと描いているからこそ、それでも罪と向き合うかおりの強さに心動かされる。

重みのあるテーマに真摯に向き合った長編小説で読みごたえあり。

2026年本屋大賞 第2位の本作。

深い人間ドラマをお求めの方に特におすすめの一冊。

▶ 『熟柿』のレビューはこちら

4.スピノザの診察室(夏川草介)

哲学する医療小説度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

京都の地域病院に勤める内科医・雄町哲郎。

とぼけた性格で甘いもの好き。患者の心に寄り添い、治療を行う心優しき医師。

かつて彼は大学病院に勤務していた凄腕医師。

しかし、難病を抱えるシングルマザーの妹が闘病の末に病死。一人遺された甥を育てるため、大学を去り、子育てをしながら勤務できる地方病院へと所属を移す。

終末期を迎えた患者とそれに向き合う雄町哲郎の日常を描いた医療小説。

死という避けようのない病に向き合う哲郎。

その心に寄り添い、患者と家族を救う手立てを考える。

本書が他の医療小説と一線を画すのは、主人公の哲郎が哲学に精通しているところ。

答えのない問いに哲学の精神でもって向き合う。

京都の美しい街並みと哲郎の温かい行動が調和する。

読後少し安心した気持ちになれる一冊です。

続編『エピクロスの処方箋』は2026年本屋大賞ノミネート作品。そちらもおすすめです。

▶ 『スピノザの診察室』のレビューはこちら

▶ 『エピクロスの処方箋』のレビューはこちら

5.木挽町のあだ討ち(永井紗耶子)

痛快時代劇ミステリー度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

「睦月晦日の戌の刻。木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討ちあり。」

年若い武士・菊之助により果たされた仇討ちはその鮮やかさと相まって「木挽町の仇討ち」としてあっという間に市中に知れ渡った。

時は木挽町の仇討ちから2年後。菊之助の縁者・総一郎は参勤交代で江戸を訪ねた際に件の木挽町の仇討ちの話を聞いて回る。

仇討ちの詳しい状況を知るため、総一郎は仇討ちの現場となった木挽町の芝居小屋で働く人々から話を聞き、

菊之助の足跡を辿っていく。   

仇討ちを調べる総一郎の真意とは?

すべての足跡を辿った末に総一郎が見出すものとは何なのか?

江戸時代に根付いていた差別意識を笑い飛ばす真相が痛快。

読み始めの雰囲気と読後では感じ方がすっかりと変わってしまう一冊。

展開の意外性は、さすが直木賞・山本周五郎賞受賞作。

驚きを楽しむためにあまり前情報を入れずに読んでいただきたい一冊。

▶ 『木挽町のあだ討ち』のレビューはこちら

6.最後の一色(和田竜)

熱き隠れ武将の物語度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

時は織田信長全盛期。

天下布武の掛け声のもと織田の軍勢が日本各地へ勢力を広げていた。 

京都北部に位置する丹後の地で怪物が誕生する。

名を一色五郎。

父一色義員(よしかず)は丹後の覇権をめぐって迫りくる細川家との戦中、味方の裏切りにあい自刃。

家督を17歳の息子である五郎に譲り渡す。

窮地の中で家督を継いだ五郎は、圧倒的な武力と知略を武器に、迫りくる細川軍と渡り合う。

「のぼうの城」、「海賊の娘」などこれまで光の当たることのなかった歴史上の人物を圧倒的な取材量で現代に蘇らせる魔法をお持ちの和田竜さん。

本書はそんな和田竜さん待望の最新作。 

丹後に生まれた怪物が丹後の覇権をめぐって圧倒的な武力と知略を武器に織田に属する細川家に挑む。

滅びゆくはずの運命にあるのに

「勝ってしまうのでは?」

「勝ってくれ!」

と思わずにはいられない。

そんな魅力的な一色五郎の物語。今年一押しの歴史小説です。

▶ 『最後の一色』のレビューはこちら

7.咲良は上手に説明したい(滝沢志郎)

学べるお仕事小説度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★  

大学を卒業後に営業職として採用された会社でメンタルを壊し退職してしまった咲良。

退職後に短期アルバイトの駅員として勤務中、台風による大雨の影響でダイヤが大幅に乱れる。

運行状況を示す掲示板の内容が分かりづらく説明に追われる咲良。

そんな時掲示板の内容を的確に書き換える女性が現れる。

書き直された掲示板により乗客は意図を理解し、皆が一様に自律的に動き出し、落ち着きを取り戻す。

お礼もそこそこに立ち去る女性から手渡された名刺に書かれていたのは、”テクニカルライター”という肩書。

このことをきっかけに咲良はテクニカルライターとなるべく名刺を頼りに女性・浅倉響の勤めるマニュアル制作・文書作成の老舗企業であるFTCへと履歴書を送る。

  

実際にテクニカルライターである滝沢志郎さんが書いているだけあって描かれる仕事内容にはリアリティがある。

かつ、そこで出てくるライティング技術は実際の仕事にも役立つものばかり。

小説の筋書も分かりやすく書かれており、読みやすい。それだけでなく面白い。

面白いうえに仕事にも役立つ、一挙両得の一冊です。 

▶ 『咲良は上手に説明したい』のレビューはこちら

まとめ

以上、2026年上半期に読んだおすすめ小説7冊でした。

どれも実際に読んで「ぜひ紹介したい」と思えた作品ばかりです。

気になる作品があれば、ぜひレビュー記事もご覧ください。

あなたにとって最高の一冊との出会いにつながれば嬉しいです。

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